美味しい越前そばは、播種直後の強い雨や生育期間の長雨などによって湿害をうけることがたびたびあり、本県における低収量の主な原因となっています。そこでそれを打開するために、福井県農業試験場が、播種機メーカーと共同して開発したのが「小畦立て播種技術」です。
　小畦立て播種技術とは、種子の周囲に排水溝をつくり、通常より種子を高い位置にすることによって、種子が長時間水没するリスクを低減し、播種直後の湿害を回避・軽減するための技術となります。初期生育の向上と立ち枯れ性病害の低減により、収量の改善が期待できます。特に、排水性の悪い圃場など収量水準が低い圃場での効果が高いです。
　また、本技術に用いる装置は既存の播種機のアタッチメントとして開発されており、既存部品と取り替えるだけで手軽に導入することができることも優れた点となります。
従来では、表面が鎮圧で凹み、雨が溜まりやすかったところ、小畦立て播種技術では切土で盛土され畦がたち、溝ができます。

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