福井県の「そば」栽培地域について

 福井県内のそばは、嶺北地域を中心に県内の全域で栽培されています。その中でもそばの栽培面積が大きい地区が2つあり、福井・坂井地区(福井市、あわら市、坂井市)の平野部と奥越地区(大野市、勝山市)になります。

    

            

 福井・坂井地区を中心とする平野部では、水田転作作物として大麦を栽培したあとの大区画圃場で大規模な周年作が行われています。ここ10数年で作付け面積が大幅に伸びたエリアとなります。

 県北東部に位置する奥越地区では、盆地にある広い水田を利用した大規模栽培と中山間地での栽培が行われています。水田と畑を数年ごとに交替する農地の利用が昔から盛んで、その一環としてそばも組み込まれてきました。特に広い平場の水田部で水田転作作物として大麦あとの周年作が盛んです。

 昔からの美味しいそばの産地として知られているのは、大野市、坂井市丸岡町、福井市美山、池田町および南越前町今庄などがあります。主に中山間地の地域特産物では、畑地や水田転作として栽培が行われてきました。中山間地での栽培は、地形条件により作付面積は多くないですが、昼夜の寒暖差が大きいことから特に美味しいそばできると言われています。これらの産地には、地域ごとに受け継がれた在来種が残っていることが多いです。また、そば打ち体験施設やイベントの開催など、消費拡大に向けた取り組みが活発に行われています。

 

 

 

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