福井県 越前そばと夏そば

4月下旬に播種をして、6月下旬から7月上旬の初夏にかけて収穫できるそばのことを「夏そば」と言います。あるいは4月に播種することから「春播きそば」などとも呼ばれています。県内では、平成23年より試験栽培、平成26年より本格栽培が行われ、福井県福井市平坦部の一部と坂井北部丘陵地(畑地)において、合わせて約100haの作付けがされています(平成29年)。そばは、日長に対する反応性(日長感応性)の違いから、生態型が「夏型」「秋型」「中間型」に区分されています。「夏型」は日長感応性が弱く、日長に関わらず短時間で成熟します。主に、春に播種をして夏に収穫する寒冷地に分布しており、早生であることが多いです。一方で、「秋型」は日長感応性が強く、日長が短くなる秋以降でないと実が付きません。そのため、夏に播種して秋に収穫する作型となり、晩生であることが多くなります。「中間型」はその中間の性質を有します。このような特性により、夏型のそばを秋そばとして栽培することはできるが、逆に秋型のそばを夏そばとして栽培することはできません。本県の夏そば栽培においては、北海道から導入した夏型品種「キタワセソバ」が作付けされています。「キタワセソバ」は「牡丹そば」から選抜された改良品種で、大粒・多収で成熟が一様であることが特徴となります。一方で、穂発芽しやすいという特性もあり、栽培には注意が必要となります。他に、九州沖縄農業研究センターで開発された「春のいぶき」「九州7号」といった品種も利用可能です。

      

              

【夏そば栽培の注意点】     

■播種は4月中~下旬に
 播種が早いと低温や霜害に合う可能性があり、5月以降に播種すると高温により過繁茂となる恐れがあります。

      

■団地化で鳥害を軽減
 時期的に食料がすくないため、鳥による食害が多発します。特に小規模圃場では影響が著しいため、団地化して被害を分散することが必要となります。

     

■在来種との交雑に細心の注意を
 こぼれ種が秋に発芽・開花して在来種と交雑する危険があるため、夏そばを作付けした圃場および周辺圃場では秋そばの栽培はできるだけ避ける必要があります。また、秋そばを栽培する必要がある場合は交雑しないよう対策をしっかりと行う必要もあります。

            

           

           

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