福井県 越前そばの流通

 福井県産の美味しいそばの主な流通経路は、「生産者→JA→経済連→製粉会社・製麺会社→飲食店(そば店等)」となりますが、玄そばに関しては、生産者やJAから直接製粉会社や飲食店に販売されることもあります。また、一部生産者やJAでは独自に製粉設備を整備し、そば粉や抜き実の販売を行うところもあります。

 販売仕様としては、玄そばは袋単位、抜き実・そば粉はkg単位が基本とされています。玄そばの梱包は麻袋(1俵=45kg)または紙袋(半俵=22.5kg)が主流で、一部kg単位の小分け販売を行う業者もあります。また、商品の鮮度を保つため、特に抜き実・そば粉を中心に真空パックによる梱包も行われています。

     

 飲食店について、福井県内には越前おろしそばなどの麺の蕎麦を提供するそば店が約300店舗あります。そば店には、①店内で製粉・そば打ち・調理まで行う店舗、②そば粉を仕入れて店内でそば打ち・調理を行う店舗、③そば麺を仕入れて調理のみ行う店舗などがあり、店舗により販売形態が異なります。近年は手打ちそばが一般的になってきたこともあり、①②の店舗も増えてきています。また、そばは麺以外の利用も進んでおり、そば粉を利用したスイーツやガレット、抜き実を使用した料理などの提供もされています。特に、ガレットについては、専門店がオープンしたり、カフェで提供されるなど、そば店以外での利用拡大が進んでいます。

 価格に関して、玄そばについては、毎年その年の県内や全国の作柄等の情報により販売価格が決定されています。そば粉については、玄そばの価格や製粉方法等により異なりますが、県産そば100%でおおむね1,500~2,000円/kg程度で販売されています(県内主要製粉会社聞き取り)。一般に、本県産のそば(玄そば)は、国内最大産地である北海道産や海外産(中国産、北米産の輸入が多い)と比べて、高い価格で取引されています。

   

 本県で生産された玄そばは、その年の作柄にもよりますが、4~5割程度が福井県内で流通し、残りは福井県外へ販売されています。しかし、これは県内のそば需要をすべて満たしているわけではなく、不足分は県外産や海外産が使用されています。この要因としましては、以前からの福井県在来種の商品価値が高く県外からの引き合いが強いことや、本県産そばの価格が高いため県内そば店での使用量が伸びないことなどが考えられます。

        

      

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