越前そばって甘い？！そばの風味を感じる食べ方

福井県の名物グルメといえば「越前そば」。

日本一そばがおいしい都道府県といわれる福井県では、多くの名店でおいしい越前そばをいただくことができます。

越前蕎麦は、大根おろしが入ったつゆをそばにぶっかけて食べるのが一般的です。

そんな越前そばですが、そば通の方々は他にもさまざまな食べ方でお蕎麦を楽しまれているんです。

そばの豊かな風味をより一層味わいながら、甘みも感じられる食べ方が人気を集めています。

今回は、そば通が楽しむ、そばのおいしい食べ方をご紹介します！

そば通が楽しむ、そばの食べ方は3段階で

そば知識①

まずは、一本そのまま、食べてみてください。

つゆにつけたときのつるつる食べられる感じとは少し違い、そばのかすかな舌触りを感じられると思います。

同時に、他のなにもまとっていない、そば本来の豊かな風味を味わうことができます。

越前そばの中でも、永平寺門前町にあるお店『永平寺門前井の上』で提供している『永平寺そば極』は、完熟してから収穫したそばの実を使っているのが特徴のひとつです。

そば知識②

台風のリスクなどがあるにもかかわらず、完熟まで収穫を待っているのがこだわりです。

完熟させることで、完熟させていないものよりも味が濃く引き立つようになります。

また、無農薬栽培だからこそ、そばの殻ごと挽いてそば粉を作る「挽きぐるみ」製法が行えるので、より香り高くなり、甘みが生まれます。

通常のものよりも色が濃く、そばに黒い斑点が入っているのは、完熟させたそばの実を使った、挽きぐるみ製法で作っている証です。

そばの風味を楽しんだあとは、そばの甘さを味わってみてください。

甘さを味わうためにつけるのは、お塩！少しのお塩をそばにつけて食べてみてください。

お塩の塩味が、そばの甘さを引き立てます。

これは「対比効果」というもの。塩味と甘味を感じる神経は別々に存在しており、味の伝達速度が速い塩味をまず感じ、その後に甘味を感じるため、そばが本来持つ甘さがより引き立って感じられるという効果です。

いつものように、つゆにつけて食べている中ではなかなか感じられない、そばの新しい一面を知ることができると思います。ぜひ試してみてください。

そばの風味、甘さを味わった後は、いつものようにつゆにつけても良し、おろしをかけても良し。

ご自分の好きな食べ方でお召し上がりください。

ちなみに福井流は、つけそばでなく、おろしの入った薄口のつゆをそばにぶっかけるスタイルです。

今回ご紹介したそばの食べ方をたのしめるお店が永平寺の門前町にある、『永平寺門前井の上』。

そばの研究に取り組み、『永平寺そば極』を生み出しました。

2階に飲食スペースをご用意しており、全席に岩塩を常備し、お塩でおそばをご賞味いただけます。

ぜひ、さまざまな食べ方を試して、自分好みのそばのおいしさを見つけてみてください。